ビリンバウの構成   ビリンバウの組立て方   ■ビリンバウの持ち方   ■ビリンバウの音について
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1. ビリンバウの持ち方
2. ビリンバウを構える位置
3. バケッタの持ち方と振り方
4. ドブラゥンの持ち方




 ビリンバウのトレーニングは、まず楽器をしっかりと支えることから始まります。




 小指は浅めに、第一関節だけを引っ掛けます。


 右利きの人は、右手にバケッタを持ち、左手にビリンバウを持ちます。まず左手の小指を、カバッサを繋いでいる2本の紐に引っ掛けます。このときあまり深く掛けると、かえって持ちづらくなるので注意してください。紐とアラーミが接している、ちょうど三角形の頂点になったところに第一関節を引っ掛けるようにします。





 次に中指と薬指で棒を握り、親指の付け根とで挟むように固定します。ビリンバウ本体を支えるのは、これら3本の指と親指の付け根だけです。



 小指に楽器の全重量がかかるので、慣れるまではすぐに痛くなってしまいますね。痛みで練習ができないときは指先にテーピングを張ってみるのも良いでしょう







 人差し指と親指は棒とアラーミの間に持ってきて、ドブラゥンをつかみます。



 「チン」の音を出すときにしっかりアラーミに押し付けられるように、ドブラゥンを持つ深さを加減してください。皆さんの手の大きさによっても変わりますが、棒とアラーミの間が広いときほど、ドブラゥンを浅く持つ必要があります。





 →「ドブラゥンの持ち方」参照


 手首がしっかり安定して、カバッサを腹に付けたり離したりがスムーズにできるようになれば、まずは第1関門突破です。長時間安定した演奏をするためには、楽器を支える持久力が求められますが、あとは慣れですね。弾きながら鍛えるしかありません。


 もっと積極的に鍛えたいという方には、ワウワウ効果を得るためにビリンバウを腹の前で前後させる動作やビリンバウの先を上下に上げ下げするシャマーダの動作がおすすめのエクササイズです。ちょうど水平にしていた釣竿を手首の力だけで垂直の位置まで持ち上げるような動作です。手首と前腕のトレーニングになります。

写真:シャマーダ

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 ←ビリンバウのうまい人たちのほとんどは、これくらいの高さで弾いています。おすすめ。


 ビリンバウを構える位置は、カバッサがヘソの上に来るあたりが一般的です。ビリンバウを持つほうの肘は、多少張り出す感じになりますね。




 メストリ・カンジキーニャは胸の前くらいにカバッサを持ってきて、非常に高い位置に構えていたようです。サルヴァドールはペロウリーニョの楽器職人ジーニョさんもこの位置を推奨します。彼曰く、この方が疲れにくく、また耳により近いため自分の出している音がよく確認できるからだそうです。






 ←こちらはちょっと低いですね。初心者はこのようになりがちです。




 長く演奏して疲れてくると、ビリンバウを持つ手がだんだん下がってきて、アラーミを叩く位置も自然と上にずれてきがちです。そうなれば当然音質も変わってしまうので、カバッサは常に一定の高さに保持するよう心がけましょう。

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 バケッタの持ち方は、人によってさまざまですが、基本的には鉛筆やスプーンの持ち方と同じです。




 私は、これに薬指を添えるようにしています。いろいろ試した結果、こうすることでより力強く叩ける気がしたためです。










 カシシは中指と薬指を通し、手のひらで包み込むように握ります。




 上の二つを組み合わせるとこのようになります。




 バケッタを持つほうの肘は、わき腹につける感じで、手首のスナップを利かせるようにします。

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 ←正しい持ち方(おすすめ)



 左の写真のようにドブラゥンの
手前のほうを浅く持つようにします。ヴェルガからアラーミまでの間隔にもよりますが、こうすることによりアラーミをしっかり押せるだけの力が入ります。




 ←ヴェルガとアラーミの間隔が近いときの持ち方。



 ドブラゥンを前後させる余裕がないくらいスペースが狭い場合は、このように深めに持ちます。ただし
人差し指の第2間接がアラーミに触れないように、引き気味にしてください。


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